「家族を愛している」と言えること。
世の中で一番幸せなことは、
「私は自分の家族に愛されてるし、私も家族を愛してます」
と、当たり前のように言えることではないか、と思ったのです。
このブログで何度も書いているように、私の家庭は両親ばかりではなく、両祖父母まで、とても不安定な人達ばかりなので、幼い頃から私も妹も、気持ちの安らぐ場所がありませんでした。
多分誰も、
「私は家族に愛されている」
と実感して生きて来た人は居ないのではないか、と思います。
“大切に育てられた”というのとはニュアンスが違って…育つ上で、自分に価値があると思わせて貰えるような接し方をされたか、という部分が大事ではないかと考えるのです。
昨日、超クローズな死生観を語り合うお話会に参加しました。
misserschmitt2233.hatenablog.com
本当に何度も何度も、天啓とも言える言葉を頂いて、昨日は落ち着かなくて、明け方4時くらいまで眠れませんでしたwww
お話会の主催者の方に、ポツリと私が呟いたのは、
「私の鬱って、私の物じゃないかもしれない」
ということでした。
生まれて初めて、原因を自分自身と切り離していることに、我ながら驚きました。
私が死を初めて強烈に意識したのは幼稚園の時です。
父方の祖父が、旅先で病気になり、緊急手術を受けたけど回復せず、そのまま亡くなりました。
遺体が祖父母の家に戻って来た時、顔を見たのですが、それがもう、無念というか、悲しいというか…それこそ、昨日の参加者の方がおっしゃっていたように、
「まだ死ぬつもりじゃなかったのに」
とでも言いたげな、生きてる状態の続きのような表情で、心底ゾッとしたのを鮮明に覚えています。
生まれて初めてのお葬式も、お坊さんが唱えるお経も、体がガタガタ震えるくらいに本当に怖かった。
“死ぬって怖いことなんだ…”という意識が、この時強烈に植え付けられたのは間違いないと思います。
その20年後、父方の祖母も病院で亡くなりました。
家庭崩壊していた為、私はお葬式(父の裁量でお葬式自体無かったけど…)にも出ず、また、諸事情でお骨がお墓に入っていない為、本当の意味で、供養をしたという気持ちにはなれていません。
その頃既に鬱状態が日常になっていましたが、また更に、父への不信感や恐怖感もあって、“死”というものがとてつもなく、もう全く取り返しのつかないマイナスなものだという認識を強めてしまったように感じます。
そして去年、母方の祖父が亡くなりました。
私に性的トラウマを植え付けた張本人です。
misserschmitt2233.hatenablog.com
本当は今週末、一周忌なのですが、私は体調不良の為長距離移動が出来ないので、参列しません。
正直、ホッとしている部分はあるのです。
祖父を心の底から許せていないのと、また母方の親戚間で色々面倒な話を聞くのは気が滅入るので…(;’∀’)
ただ、何というか、晩年は私の名前すら憶えていない位の痴呆で、家族の看病の末に亡くなり、急遽通夜に駆け付けた時に見た、棺桶に横たわる祖父の顔は、とても穏やかで、不思議なことに、生前の嫌な部分がまるで見えないような、徳の高い人に見えました。
ああ、幸せだったんだな。
ふと、そう思って、何故か、嬉しいと、感じていました。
翌日の葬儀でも、式場を出る前に棺にお花を入れてあげるとき、自然と涙がたくさん流れたことに、自分でも驚いたし、
「ああこれで、やっと終われる。私も救われる。そして、勝った」
と思いました。
お恥ずかしい話、この投稿を書きながら、また少し泣いてしまいました( ;∀;)
あれから1年が経ちます。
仕事上、経済上の問題はあるけれど、鬱状態は相変わらずあるけれど。
私は、変わりました。
今日やっと、言えます。
「私は家族を愛しています」
周りの親しい人達から見ても、私は家族の為にずっと悩んで苦しんで、果ては鬱病にまでなったので、“家族を愛せなくても仕方がない”と、同情をしてくれることも、大きな救いでした。
自分の力で、自分のペースで今、家族を愛していたこと、そして、世間的には非常識で悪いことをたくさんした家族を本当は非難されたくないことを、思い出すことが出来ました。
うちのように家庭内の事件が少ない人達でも、家族を愛しているか、そして自分に生きる価値があるかと問われた時、自信を持ってイエスと答えられることは少ないような気がします。
だけど、先天的に愛される価値に疑いを持たないという才能を持つ人以外は絶望的かと言うと、決してそうではありません。
私のように、40年近く掛かっても、後天的に、取り戻せる人も居ます。
まだまだ家族愛ルーキーだし、好きになる男性はこぞって家族仲が悪い人ばかりだし、どんなお仕事が出来るか分からないし、もう今年中には地元に帰らないと生活が立ち行かないかもしれません。
だけど、私の“芯”が、私の中に戻って来た。
だからきっと、根拠は無いけど、大丈夫だと思います。
生き辛さ、死にたいという気持ち、それはもしかしたら、先に生まれ、生涯自分に生きる価値を見出せなかった家族から、宿題として受け継いだものかもしれません。
愛しているからと言って別に、ずっと一緒に居なくても罪悪感を覚えることは無いし、理不尽な要求を飲む必要は無い。
ただただ自分の為に、家族を愛する気持ちを持つことを、自分に許してあげればいいのだと思います。
やっと、地に足が着いて、自分で立てたような気がします。
これからまた、私は変わって行くでしょう。
ビクビクしながらも、恐れ過ぎずに、笑顔を絶やさず、進んで行きます。
読んで下さって、ありがとうございました♡(*´ω`*)
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