握っていた灼熱の鎖を、自分から手放す勇気。
「親への恨みを捨てるから、鬱病を治して、健康な心体を下さい」
深夜に、思わず呟いてしまいました。
ああ…終わりの始まりだな。
これできっと、流れが変わる。
凄い安心感でした。
色々なことがありましたが、私は両親を愛しています。
同時に、恨んでいました。
鬱病とは、家族への恨みなのかもしれません。
そして、そんな自分への莫大な憎悪。
愛したい存在を、素直に心から愛せないこと。
これが、どれだけ苦しくて悲しくて切なくて虚しいことか。
幼少期から、30年以上嵐の中に身を置いていた者としての実感です。
父は、自分の両親を恨んでいました。
気持ちは分かります。
母は、両親に大切にされた思いがあるから、かなり束縛気味で、自分を押し殺してでも優先させるところはありますが、両親を恨んではいません。
父は恐らく、自分が嫌いです。
母は、自信は無いと言いますが、自分を嫌いではない。
命の輝きも、運の強さも、周りからの優しさを受け取る回数も、母の方が、比べ物にならないくらい多かった。
親を、祖先を呪わずに済む人生というのは、何て幸せなのだろう、と痛感しています。
思えば私が好きになる人達は、両親への忸怩たる思いを強く握り絞めていて、決して拳を緩めようとはしていませんでした。
「親を許せる訳なんかない。この気持ちが分かって貰えないなら、独りでいい」
無言のまま、全身から、そういう言葉が聞こえて来そうな、寂しそうで、攻撃的で、でも本当は自分と誰かを深く愛したがっている、とっても優しい人達でした。
今やっと、私も、自分を許せたような気がします。
だって、恨んでも仕方ないような出来事は、確かにあったのだから。
そして、それでも尚、両親を愛していることは、悪いことでも何でもない。
私に絶望を与えた存在を愛してもいい。
同じ過ちを繰り返させないように、適度な距離を保ちさえすれば。
随分と楽になりました♡
私は、ちゃんと自分を愛して、幸せにします。
逃げずに、正面から向き合うと覚悟した瞬間、長い戦いにも、そう遠くない未来に、終わりの日が生まれるのだな、としみじみ感じています。
今日も読んで下さって、ありがとうございます(*’▽’)